<オープン戦:日本ハム2-2巨人>◇6日◇札幌ドーム

 日本ハム中村勝投手(21)が、開幕ローテーション切符の争奪戦に踏みとどまった。巨人とのオープン戦に先発し、5回5安打2失点。5回は高めに浮いた球を痛打されたが、最速140キロの直球は球速以上にキレがあり、100キロ前後のカーブも有効だった。

 崖っぷちの中村が意地の投球で首脳陣にアピールした。5回こそ先頭打者のボウカーに右二塁打を浴びるなど3安打で2点を失ったが、最速140キロの直球にキレが戻り、100キロ前後のカーブを有効に使い、4回まで無失点に抑えた。開幕ローテ争いに踏みとどまる5回5安打2失点に「気持ちは攻めていけた。欲を言えば無失点でいきたかった」と振り返った。

 2月16日の練習試合(対DeNA)で3回9安打5失点。栗山監督から「ダメなら海に落とす」など、キャンプ中から間接的に厳しい言葉を掛けられてきた。18日ぶりの実戦マウンドに「危機感を持ちながら練習から入った」。結果が出なければ開幕ローテ入りが遠のいたかもしれないマウンドで一定の成果は出した。栗山監督も「1歩踏み出した感じ。(ローテ入りに)合格とまではいかないが、頑張っているというメッセージは受け取った」と話した。

 開幕ローテは武田勝、吉川、ウルフ、木佐貫の4人は確定。残り2枠を中村のほか、多田野、森内、谷元で争っている。「去年は後半でしか投げられていないので、開幕から1軍で投げられるように」と中村。同じ巨人相手だった昨年の日本シリーズ第4戦で7回無失点と好投したときと同じ球数の77球。高卒4年目右腕は、「巨人戦の77球」を自信ときっかけにする。