<オープン戦:阪神6-3ロッテ>◇8日◇甲子園
テンポアップ投法でストライクも白星も先行や!
阪神岩田稔投手(29)はロッテ戦で5回を56球で投げ終えた。無四球で2安打1失点。課題としていたストライク先行の投球を体現し、安定したマウンドさばきを見せた。先発ローテーションの一角で昨年、一昨年と黒星が先行したが、「遊ばない」岩田はひと味違う。
恐れることなく、次々にストライクを投げ込んでいく。岩田が「カウントを不利にしない」という自らの掲げたテーマ通りの快投だ。1回先頭の根元を2球で中飛。2番伊志嶺は3球で遊ゴロ。3番今江は4球で右飛に打ち取り、わずか9球で初回3人斬りの立ち上がりだ。
「長いイニングを投げるために、球数を少なくしようと思っています。順調にはきていると思うので、これを継続していきたい」
4回に先頭伊志嶺に初球を運ばれ、左翼越えの本塁打を浴びた。「あそこでファウルになるようなコントロール、球威があれば」と悔やんだが、それ以外は二塁も踏ませないほぼ完璧な投球だった。
昨年8勝14敗、一昨年は9勝13敗と負け越した岩田とは違う。「ローテを守るからには勝ち越しできる、貯金をつくれる投手になっていきたい」と、テンポよく、長いイニングを投げることを胸に誓う。無四球投球は2日オリックスとの練習試合から“2戦連続”だ。5イニングで投じた球数はわずか56。リズムのいい投球で攻撃にも勢いを付け、降板時には3-1とリードを生みだしていた。和田監督も「テンポがかなりよくなって、攻撃の方もリズムが良くなった」と目を細める変身ぶりだ。
黄金ルーキー藤浪の先輩として、気配りも欠かさない。沖縄・宜野座では練習中に声をかけ、ランチタイムには母校大阪桐蔭の話題に花を咲かせた。練習後には食事に誘い出し、不安な後輩の緊張をほぐしたこともあった。
甲子園でのマウンドでも、藤浪に最高の教材となるパフォーマンスを演じた。ストライクを先行させる投球で、勝ち星も先行させる。能見、メッセンジャーに続き、岩田も投手陣の大きな柱だ。【山本大地】



