日本ハムのドラフト1位大谷翔平投手(18=花巻東)が今日10日、春季教育リーグのヤクルト戦(鎌ケ谷)で実戦初登板する。リリーフとして2イニングを投げる予定で「どんな場面になるかは分からないけれど、しっかりと抑えたい」と、真剣勝負での無失点投球を誓った。1軍投手デビューが予定される21日オープン戦の楽天戦(東京ドーム)へ向けて、いよいよ160キロ右腕がベールを脱ぐ。
昨夏の岩手大会で、高校生として史上初の球速160キロをマークしたスーパールーキーが、満を持してプロのマウンドに上がる。実戦初登板を翌日に控えた9日、日本ハム大谷は2軍施設のある千葉・鎌ケ谷で練習後、静かに闘志を燃やした。
「相手も速球を狙っていると思うので、しっかり投げられたら。あえて速球で勝負?
それもあるでしょうし(打者の)裏をかくことも出来たらいい」。代名詞となったスピードボールには、こだわらない。「勝つことが大事なので、そこを目指したい。(出番は)どんな場面になるか分からないけど、しっかりと抑えたい」。リリーフとして与えられた2イニングを完璧に封じることが目標だ。
実戦マウンドは、昨年9月のU-18世界選手権の5位決定戦以来。投手としては、国際舞台で力を出し切れずに屈した苦い思いがある。8日、WBC2次ラウンドの日本-台湾を試合終了までテレビ観戦し「同じチームの人が活躍しているのを見てすごいなと思った」と大興奮。より高いステージで戦う先輩の姿は、大きな刺激となっている。
9日は打撃練習や外野守備の特守をこなし、野手としての練習に専念。「投手・大谷」はキャッチボールで調整を完了した。一方、すでに教育リーグで結果を残している「打者・大谷」は、登板日の今日10日ですら試合前練習でティー打撃を行う予定で、休みはない。
この日、オープン戦の日本ハム戦で先発したプロ同期生の阪神藤浪が151キロを計測したと伝え聞いても「僕は今の段階で出来ることを、しっかりやれたらいい」とクールを貫いた。大谷にしか出来ない投手と打者の“二刀流”での成功へ。壮大な夢へ向け、一歩を踏み出す。【中島宙恵】



