<オープン戦:オリックス1-0巨人>◇9日◇京セラドーム大阪

 トレードで巨人から移籍したオリックス東野峻投手(26)が、5回無失点の力投で古巣を見返した。それも進化した姿での0封だ。初回に1死一、三塁のピンチを招いた。打席には村田。ここで用意したのは、西本投手兼バッテリーコーチと取り組んできたシュートだ。詰まらせて一塁への邪飛。さらにロペスにも解禁したフォークで三振を奪った。

 東野

 この2球で打ち取れたのは進化したかな、と思う。自分にとっては収穫だ。

 スライダーが武器の右腕に、投球の幅が広がった。2回以降は1安打だけ。WBCで戦力が落ちる巨人が相手とは言え、今後への期待が膨らむ内容だった。

 目立ったのは、気迫のこもった投げっぷりだった。オープン戦ながら、打ち取った後にほえる姿があった。その理由は古巣への思い。昨年オフに8年間在籍した巨人を放出され、大阪にやってきた。試合前にはかつての同僚にあいさつ。「違った緊張感があった。自分でも、うまく言い表せない。いいところを見せたかった」。移籍初白星を古巣から得て、東野が投手陣の中心に座る。【田口真一郎】