<阪神0-5広島>◇1日◇甲子園
なんかもったいないなあ。試合前まで防御率、両リーグトップの阪神榎田大樹投手(26)なら、広島マエケンともガチで投げ合えると思ったんだけど。魔の3回。8番石原への四球から崩れ、一挙に4失点。勝ち星を上回る3敗目を喫してしまった。5回を投げて、乱れたのは問題の3回だけ。後は内野安打1本で6三振を奪っていた。力投、好投が勝利に結びつけば…誰もが祈り、待っている。
甲子園には2人の榎田がいた。突如、乱れたのは3回だった。先頭の7番栗原を中飛に打ち取りホッとしたわけではないだろうが、8番石原への変化球が外角に抜ける。悔やんでも悔やみきれない四球を与えた。
榎田
あそこだけです。先頭を抑えないと、という意識があって…。悪い時に出るポカです。
不必要な四球が自分自身の首を絞めた。1死一塁から犠打に中前打、2番丸の四球で2死満塁。3番梵には低め一辺倒で攻めた結果、フルカウントから押し出し四球で先制点を献上した。再び2死満塁。今度は1ボールから4番広瀬に低め直球を狙われ、走者一掃の右中間3点二塁打を浴びた。「押し出しがいけなかった…」。自らのミスから4失点。悔しさがにじんだ。
もう1人の榎田は快調だった。試合前の時点で両リーグトップの防御率0・61はだてではない。プロ初の中5日先発に対応し、初回からの2イニングは完全投球。4回からの2イニングもセフティーバントの内野安打1本に抑え込んだ。スライダーは切れ味鋭く、打者のタイミングを外す術も健在。この4イニングは6奪三振1安打で無失点。付け入るスキを与えなかった。
5回で89球を要し、4失点で3敗目(2勝)。防御率1・57左腕の課題は明白だ。計34回1/3で被安打14、17四死球。9イニング平均でわずか3・67安打しか許していないにもかかわらず、4・46四死球を与えている。「ポカ」を減らし、球数を少なくすれば…。先発転向1年目の伸びしろは、まだ計り知れない。
和田監督
あの回だけだったね。もったいなかった。丁寧に低めにという意識はしっかり出ていたけど、微妙にね…。こういう時もあるだろうし、次はやってくれるよ。
信頼は変わらない。次回は8日巨人戦での先発が予想される。宿敵には今季2試合15回1/3を1失点で2連勝中。Gキラーの旗を高々と掲げ、この日の悔しさを吹き飛ばしたい。【佐井陽介】



