<阪神14-3ヤクルト>◇3日◇甲子園
黄金の虎や!
いく~っ19安打、いよ~っと14点はいずれも和田虎最多、統一球導入後最多の猛打祭りだ。今季2戦で1点しか奪っていないヤクルト石川をKOし、エース恐怖症を克服。新井の4打点などどとうの攻撃に、六甲おろしもエンドレスだ。ゴールデンウイークで曜日感覚が鈍ってますが、この日は無敵の金曜日。無敗の6連勝を、カキーンと猛攻で飾りました。キンキラキーン!
観衆4万5726人を集めた猛虎劇場は、大盛況のまま幕を閉じた。新井貴浩内野手(36)が早々とツバメ軍団に引導を渡した。すでに9得点していた3回1死満塁だ。ルーキー大場の外角147キロ直球に打ち勝った。グッと踏み込んだ下半身からパワーを伝え、力強い飛球で右中間を割った。走者一掃の二塁打。もう何度目か分からない地響きを伴う大歓声が甲子園を包み込んだ。
新井
どんな展開でも、同じような気持ちで打席に入らないといけないから。
ヤクルト石川は3月30日神宮で8回2/3で無得点、4月20日甲子園では7回1得点と抑え込まれた。和田豊監督(50)は三度目の正直に向け、策を練った。好調新井良を7番から5番に上げ、左投手に苦しむ5番福留を6番に下げた。6番新井は7番へ。これがはまった。
和田監督
追い込まれると低め、コースを突いてくる。しっかりと狙い球を絞っていけたね。
1点先制を許しても、1回に暴投と福留の中前適時打ですぐに逆転。2回は先頭の8番藤井彰から単打6連打を決め、この回計7安打で6得点した。石川を2回途中でKOし、後続にも猛攻を浴びせる。19安打14得点。11年に統一球が導入された後では、いずれもチーム最多の数字。虎打線が牙をむき出しにした。
和田監督
ゴールデンウイークとか夏休みとか、一切なかったな。練習が長いというイメージだった。
試合前、指揮官は苦笑いで振り返った。少年時代はソフトボール、水泳、剣道に明け暮れた。一時は剣道の道を進むことも視野に入れた。剣道の得意技を問われ「フェイントが好きだったな。そのころから何かないかな、と探していた」と笑った。
「集中力とか間というのは(野球と)共通するところがあるんじゃないかな。それと素振り。野球も他人より振ったヤツが勝つ」
狙い球、作戦も含めて「何かないか」と探した石川攻略の策がはまった。右肩痛で出遅れた分を取り戻すため、早出特打、休日返上の打ち込みを続ける新井は3安打4打点の大爆発。「強い打球を打てた。方向も、質もね」。納得顔の新井が完全復活の兆しを見せれば打線にスキは少ない。
新井
こういう試合の後だから、しっかり気を引き締めないといけない。
今季、金曜日は6連勝。虎党のお祭り騒ぎをBGMに、新井は冷静に言った。一転、土曜日は1勝3敗と苦しむ。相手先発は3勝負けなしのライアンことルーキー小川。猛虎打線の真価を見せる時が来た。【佐井陽介】



