<オリックス3-5ロッテ>◇3日◇京セラドーム大阪
角中勝也外野手(25)の一打がロッテに大きな1勝をもたらした。1点を追う7回2死満塁、上からたたいた低め138キロの直球は二遊間ど真ん中を抜けた。2点適時打で逆転。「本当にいいところに飛んでくれた。何とか打ちたかった」。直前の6回に、バルディリスの2ランで逆転されたばかりだった。流れを引き戻す値千金の中前打。ポーカーフェースの男が、一塁上で破顔した。
どうしても意識した。相手投手の松本は昨年ロッテを戦力外となってオリックスにテスト入団。06年大学・社会人ドラフトで同期入団した旧友だ。ともに7、8位の下位指名。何かの縁か、今は背番号も同じ61を背負う。「同期で辞めたやつもいる。ライバルだけど、残ってるメンバーで頑張ろう」と試合前に約束していた。
かつて一緒に2軍で汗を流した仲とあって、投球の特徴は頭に入っている。だが前日9回の打席では見逃し三振に倒れた。「昨日抑えられましたからね」。首位打者、WBC日本代表まで上り詰めた身として、同じ相手にチャンスで凡退はできなかった。
前カードまで3試合連続無安打、7試合連続適時打なしと低空飛行が続いたが、ここ2戦で5安打3打点と打率を2割7分まで上げてきた。「前は自分が打ってれば勝ったかな、って試合がけっこうあったと思う」。今回はまさに、角中が打って、勝った。チームは最下位オリックスに3連勝し、今季最多の貯金3。首位西武に1・5差と迫った。あの安打1本で、マリーンズが大きな波に乗ったのは間違いない。【鎌田良美】




