<楽天1-13日本ハム>◇3日◇Kスタ宮城

 楽天が日本ハム戦で13失点と大敗した。先発の美馬学投手(26)が、中田に2打席連続本塁打を浴びるなど、計3本塁打を浴びて自己ワーストの9失点。試合を壊した。2番手の土屋朋弘投手(27)、3番手の福山博之投手(24)ら救援陣も失点を重ね、今季を象徴する負けパターンだった。打線も単調な攻撃で2試合連続の1得点。投打が全くかみあわず、2連敗で借金4となった。

 やってはいけないことばかり、やってしまった。1回1死一、三塁のピンチ。先発の美馬が、4番中田へ投じた3球目の内角球はやや甘く入った。弾丸ライナーの3ラン。3回にも中田に外角高めの直球をバックスクリーンに運ばれた。マウンドでぼうぜんと立ち尽くすしかなかった。自己ワースト9失点。「なんともならなかった。完全に力不足」と完敗を認めた。

 リーグワーストのチーム防御率5・14。投手崩壊が止まらない。厳しい状況について、投手陣のリーダー的存在の小山伸がこう言っていた。「技術じゃない。意識の問題。みんなやってはいけないことをやってしまっている」。この日は投打にそれが表れた。

 やってはいけないこと、その壱。「4番を勢いづけた」。2番手の土屋も7回に中田にソロを浴び、4安打3本塁打5打点を挙げられた。相手4番に打ち込まれたことに星野監督は「誰に打たれようと一緒。闘争心のないピッチングをしているから、踏み込まれる」と勝負弱さを指摘。胸元を突きつつ、低めを徹底する意識は見られなかった。

 やってはいけないこと、その弐。「単調な攻撃」。4回だ。無死一塁のチャンス。5点差だが走者をためれば、点差を詰められる可能性はある。だが、聖沢があっさり3球三振。ジョーンズは1打席目と全く同じで外角の変化球に空振り三振。マギーも3球三振。つなげる意識で追撃しようとする気配すらなかった。

 やってはいけないこと、その参。「今季本拠地で最多の観衆の前で惨敗」。4連休初日、2万129人が球場に駆けつけたが、試合終了前にファンは帰り始めた。球場の外では、前売り券のチケット売り場に並ぶ列を見たファンが「こんな試合を見せられて前売り券買うなんて、熱心だなぁ」と言っていた。補強もし、今季への期待も大きいからこそ出る声だ。これを真摯(しんし)に受け止めないといけない。【斎藤庸裕】