<阪神14-3ヤクルト>◇3日◇甲子園

 決勝打は、福留孝介外野手(36)だ。阪神は1回に同点としてなおも2死一、二塁。フルカウントから石川の外角スライダーをとらえた。球足の速い打球が二塁手のグラブをすり抜けて、センターへ。勝ち越し適時打で、甲子園の雰囲気を一変させた。

 「チャンスだったので思い切っていきました。いいところに飛んでくれた」

 左投手との対戦打率は1割5厘と低く、打順を6番に下げられた。それでも巡ってきたチャンスできっちり仕事。今季20打点目を挙げた。

 直後にアクシデントが起きた。8-1とリードした3回の守備で、伊藤隼と交代した。2回に四球を選んだ打席の中で、踏み出した右足をひねったようだ。試合中にクラブハウスへと引き揚げた福留は「監督に…」と多くを語らなかった。和田監督は軽症を強調した。

 「ちょっと気になるところがあるというので、トレーナーに見てもらいましたが、明日はいけるということなんで、大丈夫です。打席の中で足をひねったということ」

 黒田ヘッドコーチも「大丈夫やろ。明日も来ると聞いている」と話したように、病院には行かず、離脱を強いられる程度のものではなさそうだ。広い甲子園で発揮される守備力、そして、打席での勝負強さ。せっかく打線が乗ってきたところで、福留の今後が気がかりだ。【鈴木忠平】