<西武9-7日本ハム>◇4日◇西武ドーム

 右足首捻挫から復帰した日本ハム大谷翔平投手(18)が2安打の活躍を見せた。4日の西武7回戦(西武ドーム)で1軍復帰。「7番右翼」でフル出場を果たすと、2回の第1打席で右前打、9回にも内野安打を放ち、4打数2安打をマーク。試合には敗れたが、3月29日開幕戦以来のマルチ安打で、二刀流ルーキーの挑戦がリスタートした。

 舞台も、相手先発も、複数安打という結果も同じだが、大谷の“2度目の開幕戦”には、白星が伴わなかった。「全部出させてもらって、守備もしっかりできたのでよかったです。でも負けてしまったので、切り替えてやりたいと思う。勝てるように頑張りたいです」。バスへと続く西武ドームの階段が、あのときよりも長く感じた。

 右足首捻挫で戦列を離れてから、21日ぶりの1軍戦だった。ウオーミングアップでは、中田ら先輩から声を掛けられた。「温かく迎えてくれて、入りやすかったです」。2回2死一塁で迎えた復帰初打席。開幕戦で2安打した西武岸の137キロ直球を右前へ。「チェンジアップを待っていたので、少し差し込まれた」と振り返ったが、打球はライナーで一、二塁間を抜けた。

 9回にも、ボテボテの打球に全力疾走で一塁を駆け抜け、三塁内野安打をマーク。栗山監督は「大丈夫そうだね」と胸をなで下ろしたが、大谷は「低めのフォークを空振りしたりも多かった。そこをしっかり見極めていきたいです。あらためてレベルが高いと思った」と、一切満足することはなかった。

 打球を処理する機会は多くなかったが右翼手として最後までプレーした。「守備は緊張したが準備だけはしようと思っていた」と振り返った。勝率5割復帰をかけて臨んだ一戦。自分が戻って、負けたことが何よりも悔しかった。

 今日5日は試合前にブルペン投球する予定もあり、スタメンは外れる見込み。あさって7日には、イースタン・リーグ巨人戦(ジャイアンツ)での復帰登板もある。「もう1回気を引き締めてやりたいです」。エースで4番を目指す壮大なストーリー。時計の針は、再び進み始めた。【本間翼】