<楽天4-1オリックス>◇4日◇Kスタ宮城

 ルーキーが重苦しい雰囲気をかき消した。楽天則本昂大投手(22)がオリックス戦に先発し、7回無失点で3勝目を挙げた。4回に1死満塁のピンチを迎えたが、後続を連続三振で無失点。再三得点圏に走者を進めたが粘りの投球で流れを引き寄せ、チームの連敗を2で止めた。パ・リーグの新人ではトップを独走する3勝目。昨年の入団会見で宣言した「新人王」へ、このまま突き進む。

 回を追うごとに、ガッツポーズを激しく決めた。則本が4回、1死満塁のピンチを迎えた。後続の川端を3球三振。続く後藤も空振り三振に奪うと、小さく拳を握った。7回2死一塁から平野恵を空振り三振に仕留めると、両手で豪快なガッツポーズ。中盤以降はピンチの連続だったが「絶対に負けない、勝ってやるぞという気持ちを込めました」と気合勝ちだった。

 チームのムードを一変した。前日3日は13失点で大敗。さらに、この日の相手先発は08年から11連敗中で苦手としていた金子。「金子さんにチームが勝てていなかったということだったし、勝てたことが良かった」と則本も試合前から意識していただけに、負けられない気持ちが強かった。気迫を前面に出すといえばエース田中だが、それに勝るとも劣らない投げっぷりだった。

 そんな先輩から助言もあった。則本は4月で2勝を挙げるなど順調に進んできた。「今はすごく良い状態です」と手応えも感じていたが、田中から「5月くらいに1回目の疲れが来るから」と伝えられた。緊張感のある4月を過ぎ、慣れが出る5月。油断がケガにつながることもある。「しっかり食べて規則正しい生活を心掛けてます」と常に7時間睡眠を欠かさず、準備を整えて臨んだ。

 これでパ・リーグの新人ではトップを独走する3勝目を挙げた。昨年の入団会見では「新人王を目指します」と宣言した。西武のドラフト3位金子らも活躍を見せるが「他の選手には渡したくない」と強気だ。

 チームの連敗を2で止め、星野監督からは「則本に尽きる。よく粘った」と高く評価された。ただ、課題も残した。球数が多く、好投しながら2試合連続で7回で交代。「次は楽に勝てるようにしたい」と則本。次回こそ完投勝利を飾る。【斎藤庸裕】