<阪神7-6ヤクルト>◇4日◇甲子園
三塁ベース上で花束を受け取った阪神西岡剛内野手(28)は、360度見渡し深々と礼をした。米国で50本、日本では950本目の安打で通算1000安打に到達。虎党からの「西岡コール」が鳴り響き、もう1度ヘルメットを脱ぎ一礼。胸の中には強い感謝の思いが湧き上がっていた。
西岡
日米通算で、アメリカではそこまで活躍できてないのにそれも加算してもらって。こんな風に祝福してもらって、感謝と敬意を感じています。うれしく思います。
2回以降0行進が続いていた6回の攻撃前、ベンチでは黒田ヘッドコーチがナインを集めていた。「ゼロがずっと続いているから、もう1点取ろう」。その直後、西岡のバットから快音が響いた。左翼線の打球をミレッジが処理する間に、三塁を陥れた。「ミーティングの直後に打てて、そこはよかったです」。記念すべき安打は、結果的に試合を決める7点目を演出した。
リーチは1打席目にかけていた。この日まで無敗だったライアン小川から右前打で出塁。999本目でチャンスメークし、6得点のビッグイニングを演出した。「いいピッチャーというイメージがあった。最初にポンと打つことで、乗っていけると思っていた」。復活のマウンドだった大阪桐蔭の先輩・岩田をもり立てた。
個人記録よりチームの1勝に歓喜する。「昨日の勝ちは今日勝ったことで生きるし、今日の勝ちはまた明日勝てば、もっと生きる」。1000安打は通過点。有終の秋を迎えるため「1001本目を早く打つ」。頼れる男のセリフが憎い。【山本大地】



