最下位に沈むオリックスに、明るい話題があった。2軍でリハビリ中の馬原孝浩投手(31)がキャッチボールを再開していたことを明かした。7日に神戸市内で行われた2軍練習に参加。「治療がうまくハマった。思っていたよりもかなり早くなりそう」と笑顔を見せた。3月5日のオープン戦・ヤクルト戦で異常を訴え、「右鎖骨下における腕神経叢(そう)の炎症」と診断された。球界では症例の少ない故障で、長期の離脱が確実視されていた。

 馬原は1週間前からキャッチボールを始め、距離も約70メートルまで延ばしているという。「しびれが取れるのを待つだけ。取れてくれたら早い。準備としては十分にできている。故障した時よりも5割以上は戻ってきている」と復活に手応え。箇所の回復次第ではあるが、ブルペンでの投球練習再開も見えてきた。

 オフにソフトバンクから移籍した右腕は、当初は守護神候補にも挙がっていた。貴重な戦力の離脱で、リリーフ陣のやりくりにも苦労している。前半戦での復帰は絶望的な状況だったが、スケジュールが前倒しされれば、早期復帰の可能性は十分にある。【田口真一郎】