ロッテ鈴木大地内野手(23)が、交流戦での首位打者を目標に掲げた。9年目を迎える「2013

 日本生命セ・パ交流戦」が14日開幕し、セ・リーグ各球団主催のナイター6試合が行われる。ロッテは、2年連続制覇を狙う巨人と両リーグの首位対決。13日には都内で開幕前日会見が開かれ、兄の名前が「辰徳」の鈴木が、巨人原監督のおいにあたる菅野攻略を宣言した。

 打倒、菅野&“辰徳”!?

 交流戦の前日会見に出席したロッテ鈴木は、ライバルを問われるとでかでかとフリップに「巨人菅野」と書き込んだ。セで5勝の注目ルーキー。「大学日本代表で一緒に戦ったこともあるし、プロではどうか楽しみです」。交流戦ならではの同学年対決に胸を躍らせた。

 両思い?

 だった。菅野のライバルのフリップにも「鈴木大地」の文字。2人は同じ瞬間を思い出していた。3年前の全日本大学選手権決勝。東洋大の4番鈴木は、東海大の先発菅野からフェンス直撃の右中間二塁打を放った。菅野は3失点で降板。3年生にして、大学日本一を手にしたのは鈴木だった。たった1度の対戦だが「変化球でした。鮮明に覚えてます」と鈴木が言えば、菅野も「今回は三振を」と真っ向勝負を約束した。

 “因縁”はまだある。水泳金メダリストと同姓同名の鈴木だが、5歳上の兄は「辰徳」。巨人原監督にあやかった。「まさか原監督の巨人と当たれるなんて。自分もいい名前をもらったんで、活躍したい」。そのおいっ子、菅野との4年越しの“決戦”は、登板日を考慮すると実現する可能性があるのは6月1日(QVC)。「スタンドに入るのが一番いいですが、勝負は勝負。死球でもいいから塁に出たい」と鼻息も荒い。

 今日14日からの開幕カードも巨人戦。セ、パ首位対決に「ここを取れば乗れる」と、敵地東京ドームに乗り込む。ちなみに、期間中の目標を聞かれた鈴木は、「優勝」と書いた下にち~さな文字で「交流戦首位打者」と書いた。あまりの小ささに司会者にスルーされ、恥ずかしさのあまり即フリップを伏せたが、紛れもなくそれが隠れ目標。前日12日の楽天戦では初めて3番に起用され、「去年はそんなこと言える立場じゃなかった」タイトルも今なら狙える。謙虚な男は「恥ずかしいんで、そこ拾わないでくださいね」と笑って会場を去った。【鎌田良美】

 ◆鈴木大地(すずき・だいち)1989年(平元)8月18日、静岡・小山町生まれ。北郷ファイターズで野球を始め、中学時代は静岡裾野シニアで全国大会出場。桐蔭学園では甲子園出場なし。東洋大では3、4年時に全日本大学選手権で連覇を達成。11年ドラフト3位でロッテ入団。名前の由来は同姓同名の88年ソウル五輪競泳金メダリストから。姉有香(ありか)さんはフィギュアスケートで2度五輪に出場した佐藤有香、兄辰徳さんは巨人原監督にあやかった。175センチ、79キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1630万円。