<阪神0-1オリックス>◇14日◇甲子園
だから嫌だったんだよな、交流戦に入るの…。なんて言っていられない「日本生命セ・パ交流戦」の始まりだ。6連勝だった阪神はオリックスとの関西ダービーで4安打無得点の沈黙。今季6度目完封負けの急停止だ。甲子園で快投を許してしまったオリックス・ディクソンのように、これからも初顔、新顔、ニューフェースがめじろ押し。ガオガオーっとかみつかなければ、パ・リーグは倒せないぞ!
停車駅は…甲子園だった。阪神のVロード、和田特急が予告なしに止まった。東京、松山の敵地6連戦を6連勝と加速しまくり、勢いバツグンだった。貯金倍増週間を終えて休憩したのは9日ぶりの本拠地。「猛虎」になりつつあった打撃陣は、散発4安打で今季7度目の無得点試合、6度目の完封負けに終わった。交流戦は2年連続の黒星スタートだ。
人見知りの虎が出た。初対戦の新外国人右腕ディクソンに沈黙した。130キロ台のツーシームなど、動くボールが芯に当たらない。4回から5イニング連続無安打と凡打を重ねた。試合前に2割6分4厘だったチーム打率は、DeNAに抜かれてリーグトップから転落。虎の名伯楽も「コントロール」を繰り返すなど、初物にお手上げだった。
水谷チーフ打撃コーチ
スライダーや真っすぐ系のコントロールにやられた。同じ球種が1つもなかったな。まあ、コントロールが良かったわ。
悔やまれるのは1回だ。先頭西岡が内野安打で出た。2番大和との機動力抜群のコンビも、好機拡大の期待は2球でしぼんだ。初球のバントをファウルした大和は続けてバント空振り。3球目の内角球を右方向へ持っていったが、一塁ゴロで西岡は二塁封殺された。4回以降は二塁に進めず、局面を打開してきた得意の足も生かせなかった。
和田監督
これが交流戦だよね。ほとんどが初めて当たる投手。前もって(ボールを)動かしてくるのは分かっていたけど、とられなかったということ。
貯金9を蓄えた序盤戦。開幕カードでヤクルト八木、2カード目には中日カブレラに抑えられた。さらに舞台は交流戦。楽天田中らのエース級に加え、西武十亀やロッテ西野、楽天則本、ソフトバンク武田ら成長株も続々と控える。新顔におびえてばかりではパ・リーグ球団を倒せない。ペナントの行方を左右する交流戦でつまずいては、王者への道が遠のくばかりだ。
首位巨人も敗れた。ゲーム差0・5に迫る好機は、ひとまずお預け。今日15日の相手先発はドラ1ルーキー左腕松葉。2夜連続で初物と対峙(たいじ)する。帽子に「セが制す!」の文字の虎将は「引きずることはできないし、明日からまた」と力を込めた。5連敗スタートした1年前の悪夢はもう勘弁。初物ゴメンの二の舞は許されないぞ。【近間康隆】



