<阪神0-1オリックス>◇14日◇甲子園

 土壇場で踏ん張った左腕が、敗戦の中でキラリと光った。阪神加藤康介投手(34)がしびれる場面を制した。1点を追う8回だった。2番手福原が死球と安打で1死一、二塁としたところで、オリックスが切り札を投入した。「代打糸井」のコールに、すかさず、リリーフで送り込まれた。

 侍糸井を相手に、真っ向から勝負した。フルカウントから、6球目は直球を選択。一瞬ヒヤリとする角度で打球が上がったが、浜風に押し戻され中堅大和のグラブに収まった。後藤を二ゴロに仕留め、ピンチを断ち切った。

 加藤

 あの状況で、気持ちで負けないというのはありました。左打者相手に、しっかり抑えようと思った。

 開幕から安藤、福原、久保のベテラン右腕トリオが勝利の方程式を形成してきた。1カ月を戦い、交流戦が近づくにつれ疲労が見え始めていた。福原を好救援した加藤に中西投手コーチは「勝ちゲームもあるし、1人で1イニングいかせることもある」と、今後の起用について話した。どんな場面でも淡々と仕事を果たす不屈の男が「AFK」を強力サポートする存在となる。