<広島2-0ソフトバンク>◇15日◇マツダスタジアム

 広島大竹寛投手(29)が、チーム初の交流戦連勝スタートを運んできた。7回途中まで無失点に抑え、打線もルイスの本塁打などで援護して今季4勝目。ソフトバンク戦にも初勝利となった。前日の前田健に続き、投打ががっちりかみ合って「日本生命セ・パ交流戦」を連勝発進。もう交流戦が苦手とは言わせません。

 20代最後の登板で、大竹はチームに交流戦初の連勝スタートという大きな白星を運んできた。7回途中まで無失点。立ち上がりは決して好調ではなかったが、直球がアウトコースへ外れるため、少し体を残し気味にして修正した。3回からは制球も安定した。同い年の寺原との投げ合いを制した。

 大竹

 1つのカードで連勝というのは難しいですが、勝ててよかったです。ロースコアの戦いになると思いましたが、先に点をやらずにすんでよかった。

 ソフトバンク戦は、大竹にとっても難関だった。これまで2度対戦し2敗。09年には2回6失点でKOされている。パ・リーグの球団で唯一勝ち星がない相手だった。チームとともに、その壁を突き破り「勝っていないので、勝ちたかった。勝てて自分にとっても自信になりますし、チームもいい方向に行くと思います」と振り返った。

 21日で30歳になる。前田健、野村、今村ら若い投手陣の中ではその経験や実績で、引っ張っていく存在にもなった。球団関係者はいう。「今季は途中で降板してもすぐにグラブを置いてベンチの一番前に出てきて、大きな声を出して一生懸命応援する姿が目立ちますね」。中心選手としての自覚がある。

 苦手の交流戦を連勝スタート。大竹は「勝つことで(苦手という)意識を変えることにつながると思う。僕も途中で降板するのは悔しいし、今季は投げきったことがないので、それを目標にやっていきたい」とさらなる高みを目指す。

 立ち上がりの投球を見て、カーブを多く使うことをバッテリーに進言した野村監督は「大竹が粘り強く投げてくれた。ひとつひとつしか借金は返せないが、いい形で交流戦に入れたので、締まった試合をしていきたい」と表情を引き締めた。攻撃でも足を使った攻めが形になりつつある。苦手だった交流戦を過去のものにするため、さらに勝ち星を積み上げる。【高垣誠】