<中日4-2日本ハム>◇15日◇ナゴヤドーム

 連敗トンネル、いまだ出口見えず。日本ハムは中日に敗れ9連敗となった。先発吉川光夫投手(25)が3回に左足がつるアクシデントに見舞われ、その直後に失点。4回1/3を投げ4失点と精彩を欠いた。栗山英樹監督(52)は、中日先発の左腕山本昌攻略に先発メンバーに右打者を8人並べたが、策も実らず。最下位に低迷したまま、借金はついに2ケタの10になった。

 連敗ストップを託された吉川が、顔をゆがめ、マウンドに倒れ込んだ。左足ふくらはぎに起こった異変。トレーナーに担がれて、ベンチへ下がった。同点の3回2死一塁、中日ルナへ初球を投じた直後だった。「つった状態です。あれだけ激しくつったのは初めて。申し訳ないです」。序盤のアクシデントに、首脳陣は慌ただしく動いた。漂った焦りの色が、どん底から抜け出せない、現在のチーム状態と重なった。

 ダッグアウトでストレッチをし、痛みが治まると再びマウンドへ戻ったが、ルナ、和田に連打を浴びて失点。5回にはクラークに2ランを許した。「足がつったからどうこうじゃなく、僕の力不足」。ストレートに力が戻らず、多投した変化球を痛打された。栗山監督は「どこまで本人が大丈夫なのか分からなかった。いくら本人が『投げる』と言ったって、止めなきゃいけなかった。オレのせい」。勝利のために非情になりきれなかった自分を、悔いた。

 左腕の山本昌に対し、1番から8番まで、ズラリと右打者を並べた打線も、ベテランの投球術の前に単打4本のみ。守備では失点につながるミスもあった。同監督は「何とかしようという気持ちがある。選手は一生懸命やっているけど、そういう試合にしてあげられない」。8回からは、監督就任後初めてとなる右翼・稲葉という“禁じ手”まで繰り出したが、黒星がまたひとつ増えた。

 まだ大型連休の最中だった4日西武戦から始まった連敗は、「9」に伸びた。借金は10年6月17日以来となる「10」まで膨らんだ。「今年のチームは力がある」。絶大な信頼を置く選手たちを有していても、これ以上引き離されてはいけない状況にさしかかっている。【本間翼】

 ▼日本ハムが9連敗を喫し、借金は今季ワーストの10になった。借金10は10年6月17日以来、3年ぶり。04年の本拠地移転後、2ケタ借金は05年と10年に記録しているだけで、シーズン成績は05年5位、10年4位と、ともにBクラスに終わっている。