<阪神2-9オリックス>◇15日◇甲子園
あの悪夢を繰り返してしまうのか-。和田阪神が2年連続で交流戦連敗発進となってしまった。2回の攻撃で反撃の機会はあったが俊介の本塁へのスライディングが決まらなかった。1プレーの差は結局大敗となってしまった。昨年の交流戦5連敗スタートを避けるべく、和田豊監督(50)が17日のソフトバンク戦必勝を誓った。
試合が終わると、和田監督は険しい表情で会見場に入ってきた。6連勝で突入した交流戦だったが、まさかの2連敗スタート。初対戦の投手からいかに点を奪うか。それができなければ連敗が待っている。まるで短期決戦のような交流戦の落とし穴。それだけに指揮官は、小さなプレーにも厳しい目を向けた。
「あれで流れが止まった感じになった」
和田監督が指摘したのは、先発榎田が3点を失った後、2回の攻撃だった。2死から日高の適時打で1点を返すと、さらに続く榎田が中前打を放った。二塁から俊介がホームへ突入した。捕手の左脇をすり抜けて、左手でベースタッチにいった俊介だったが、これを審判は触れていないと判定し、オーバーランしたところをタッチアウト…。
「タイミングはセーフだった。まわりこんだとしても、絶対にセーフにならないといけなかった。(松葉は)もう少し、点差がなければ、なんとかなった感じだった」
相手の新人左腕の松葉に重圧をかけられるかどうか。1点差に迫るか。2点差のままか。和田監督はここを大きなポイントと見なした。5回にベンチへ下がった俊介は「僕は触ったつもりでしたが、審判がアウトと言えば、アウトです」とだけ話した。
この直後に榎田が李大浩に2ランを浴びて、勝負の流れは決まった。
「きょうに関しては李大浩に2ラン打たれてからだな。腕が振れだしたのは。ちょっと、かわそうとしてコントロールが甘かった」
好調だった榎田についても首をひねった。リーグトップの防御率を誇った投手陣にも徐々に疲れが出始めているのか。和田監督は、ここから語気を強めた。
「昨日も言ったけど、これが交流戦の怖さ。初戦を落とせば、連敗もある。早い段階で怖さを味わったから、これを生かしていかないと。6連勝してるわけだから。それを無駄にしちゃいけない。もう1回、初戦の重要性を再確認して、ゲームに入っていけるようにやっていきます」
先手必勝-。最後は強く、短く、言い切って、会見場を後にした。明日17日は本拠地にソフトバンクを迎える。絶対に落とせない1戦だと、指揮官の背中が物語っていた。【鈴木忠平】



