ドラフト1位右腕は今…。4月18日楽天戦で6失点KOされてから約1カ月、ソフトバンク東浜巨投手(22)は、雁の巣で大改造中だ。

 「真っすぐの力が…。遅いですし自分のボールが投げられていない。甘い所に行ってもファウルになったり打ち損じてフライになったりする直球を投げたい」

 真っ黒に日焼けした顔で本音をもらした。亜大では東都リーグ35勝。期待のプロ入りで、勝利を求めるあまり小さくまとまっていたのかもしれない。バーベル、ティー打撃、走り込み。プロでも通用する直球を求め、体幹と下半身を徹底的にいじめている。

 ブルペン投球前には、助走をつけミットへ力いっぱい投げ込む練習を取り入れた。加藤2軍投手コーチは「腰、尻、足と体全体で投げることを覚えさせてます。荒々しさを求めて。性格も投げ方もスマート過ぎる」と説明。最速152キロを出せる身体能力。日本ハム大谷らルーキーの活躍を「見ないですね。すごく悔しい」という負けず嫌いな性格を、もっと掘り起こす。2軍降格後、2試合に先発し、次回は19日オリックス戦の予定。結果は重視せず「交流戦明けには戻りたい」。荒々しい東浜になって1軍に帰ってくる。【石橋隆雄】