新外国人投手の獲得に動いていた中日が明日18日にナゴヤドームでテストを行う。テスト生のへスス・コロメ投手(35)が16日、中部国際空港着の航空機で来日した。メジャー通算19勝の右腕に、中継ぎ陣の救世主として期待。ルイ・ヴィトンのかばんを転がし「10年間メジャーで、いつもチームを優勝させようとやってきた。Aロッドも松井もイチローも三振に取った」と自信満々だ。絶好調のルナとも「とても仲がいい」といい、竜とのつながりもある。
150キロ超の直球と多彩な変化球で、メジャー通算341試合に登板した。07、08年にはナショナルズで年間61試合に投げた。故障で浅尾を欠き、山井と田島も不調と苦しい中継ぎ陣の補強にはうってつけで、9日に高木監督が「すごいの取るで」と明かし、獲得を熱望した存在だ。
ただ昨季所属したメキシコリーグでは薬物違反で出場停止処分を受けたこともある。中日では今季加入したクラークの常用薬に覚せい剤の一種である違法成分アンフェタミンが含まれていて書類送検(不起訴処分)された事案も記憶に新しく、球団側は神経をとがらせている。来日時も出場停止についての質問はシャットアウト。井手球団代表は「獲得するとなれば独自の検査もする」と話した。
「すごい」のは実力か、いわくつきの経歴か…。テストと検査の行方が注目される。
◆竜の中継ぎ事情
昨季まで中心選手だった浅尾、山井、高橋聡らが2軍調整中。若手が踏ん張っているものの、田島22試合、武藤18試合、岡田22試合と登板過多気味。田島は不振のため14日に登録を抹消された。交流戦前から先発中田賢が配置転換されてブルペン待機している。
◆クラークの薬物騒動
今春の沖縄キャンプ。新外国人クラークは持病の薬の成分に覚せい剤の一種アンフェタミンが含まれていたことが自己申告で発覚した。沖縄警察署で2度の事情聴取や尿検査を受け、覚せい剤取締法違反(所持、使用)の疑いで書類送検された。警察も犯罪性はないとの判断で、那覇検察も「違法性の認識はなかった」と不起訴処分にした。クラークは開幕から1軍で37試合に出場、4本塁打、16打点をマークしている。
◆ヘスス・コロメ
1977年12月23日、ドミニカ共和国生まれ。96年アスレチックスと契約し01年デビルレイズ(現レイズ)でメジャーデビュー。複数球団で救援として活躍し、メジャー10年間で341試合登板、19勝27敗6セーブ、防御率4・69。昨季はメキシコリーグに所属。今季は台湾の義大ライノズでプレー。188センチ、109キロ。右投げ右打ち。



