阪神藤浪晋太郎投手(19)が、復帰登板する26日の日本ハム戦(甲子園)までに実戦形式を挟むことが16日、わかった。背中と腰の張りのため11日に出場選手登録を抹消。最後に登板したのが5日ヤクルト戦のため、山口投手コーチは「バッターとの感覚は絶対に必要やからな」と万全の準備を整える。

 現在1軍に同行して調整中の藤浪は、19日からの西武、ロッテと続く関東遠征には参加せず、その間は鳴尾浜で調整を行う。両球場が人工芝のグラウンドであることや、移動による負担を考慮し、より良い条件下で調整。その中で、実戦形式の練習を取り入れることになった。日程、形式などは未定で「その日の状態を見ながら」と山口コーチ。シート打撃等に登板や、場合によっては鳴尾浜で21、22日に予定されている練習試合(若手、育成選手が中心)に数イニング限定で登板する可能性もある。

 藤浪はこの日、甲子園での投手指名練習に参加し、故障後初めてブルペン入りした。当初は50球程度を予定していたが「少なめにしたい」と自ら申し出、約20球に減らした。すべての球種を試したという藤浪は「今日は確認程度です。確認程度なんで、特に気持ちいいとかはなかったです」と振り返った。

 この日、日本ハム大谷の1軍投手デビューが23日ヤクルト戦に決まったため、甲子園での投げ合いは持ち越されたが、打者大谷斬りへ、藤浪が万全の体制で臨む。【山本大地】