<ヤクルト6-5ロッテ>◇17日◇神宮

 ロッテが2試合連続で悪夢を見た。15日の巨人戦に続いて9回逆転サヨナラ負け。15日は1点差、この夜は3点リードを守れなかった。弾丸ライナーの本塁打に、伊東勤監督(50)は「あれが入るのか。フェンスに当たると思ったよ」と現実を受け入れたくない様子。「2試合続けて嫌な雰囲気になりつつあるので…」と、言葉に詰まった。とにかく白星という特効薬を手に入れたい心境を吐露した形だ。

 代役ストッパーが失敗した。リーグトップ13セーブの益田が、寝違えで登板回避した。「益田は投げられると言ったけど」と伊東監督。大事をとって、9回はルーキー・松永昂大投手(25)に託すと試合前に決めた。だが、先頭打者に四球。さらに投ゴロを松永が野選で無死一、二塁。松永がいくら強心臓でも、3点リードがあっても、初めての9回は難しい。伊東監督は「最初の四球がすべて」と、無念そうにつぶやいた。

 ▼ロッテはルーキー松永が逆転満塁サヨナラ本塁打を打たれた。満塁サヨナラ本塁打を許した新人は66年8月2日堀内恒夫(巨人)が広野功(中日)、71年5月20日会田照夫(ヤクルト)が広野功(巨人)、88年6月18日吉田豊彦(南海)が藤田浩雅(阪急)、01年9月26日大久保勝信(オリックス)が北川博敏(近鉄)にすべて逆転で喫して以来、12年ぶり5人目。