<中日4-3楽天>◇17日◇ナゴヤドーム
楽天青山浩二投手(29)が、今季2度目のサヨナラ負けを喫した。1点リードの9回に4番手で登板。連打と犠打で1死二、三塁とピンチを広げ、中日山崎に左翼線への2点適時打を浴びた。これで3試合連続で失点。それでも星野仙一監督(66)は「他におらん」と今後も抑えを任せる考えを示した。
自分への怒りを押し殺すように、青山は言葉を絞り出した。9回1死二、三塁。カウント1ボールからこん身の直球を山崎に完璧にはじき返された。試合後、打たれた球は甘く入ったのかという問いに「分からない。どこに投げたのか…。情けない」と、ふがいない投球に肩を落とした。昨年6月8日の中日戦でも和田にサヨナラ弾を浴びた。鬼門のナゴヤドームで、またも屈辱を味わった。
成長した姿を見せたい相手でもあった。チームメートだった山崎には今でも感謝の気持ちがある。プロ入り後、選手ロッカー室でひどく叱られたことがあった。試合中にベースカバーを怠り、厳しく説教された。プロとして、基礎中の基礎をしっかりたたき込まれた。一昨年に中日に移籍した山崎との交流戦での対戦を楽しみにし「三振をとれたら、一番いいんですけど」と話したこともあった。お世話になった先輩に対し、直球勝負で挑んだが、結果は惨敗だった。
これで3試合連続で失点。12日のロッテ戦でも1点リードを守れずにサヨナラ負けを喫した。「先発投手になんとか勝ち星をつけてあげたい」と、常々言っているだけに、悔やんでも悔やみきれない結果。中継ぎ陣が徐々に調子を上げてきたが、今度は守護神に不安を抱えることとなった。だが星野監督は「他におらんよ」と、今後も抑えとして起用する見込みだ。
青山自身も調子については「そんなに悪くない」と前を向いた。5月5日のオリックス戦では300試合登板を達成。7年かけてコツコツと歩み、守護神にまでたどり着いた。そして、次なる目標は「500試合登板です」と掲げた。そのためにも立ち止まってはいられない。幸い、この日はロッテ、西武の上位2チームも敗戦。守護神の復調なくして、苦手の交流戦は乗り切れない。【斎藤庸裕】



