<広島12-1オリックス>◇17日◇呉
まさに盆と正月が一緒にやって来た呉の夜だった。広島は投打がガッチリかみ合って記録的大勝。今季初の4連勝で、ついに3位に浮上した。
投のヒーローは野村祐輔投手(23)だ。2年目のプロ初完投で、昨年8月22日DeNA戦以来、268日ぶりの白星を挙げた。1回先頭の坂口に四球を与えたが、続く後藤を遊ゴロ併殺打に抑えるとリズムをつかんだ。最後まで連打を許さず、9回を6安打1失点。バットでも3回1死満塁から三塁線を破る2点適時二塁打を放ち、積もり積もった鬱憤(うっぷん)を晴らした。
「勝てなくてつらかったりもした。それでも、たくさんの方に声をかけてもらって、支えられてうれしかった」
この日は打線みんなに支えられた。今季初の先発全員安打で、今季最多の17安打、12得点。野村謙二郎監督(46)も「気持ちいいぐらいに打線が活発だった」と野手陣をたたえた。
地方球場に向け、変則スケジュールを組んだのが功を奏した。試合前練習は車で約30分離れた本拠地マツダスタジアムで行った。6連勝で呉に乗り込んできたオリックスとの対戦に、球団関係者は「戦力分析をする必要もあった」とミーティングの重要性を説いた。
映像機器が充実する本拠地でみっちりミーティング。海田対策として「横の変化に気をつけろ」と指示が飛んだ。練習を終えるとバスで呉二河野球場へ移動。プレーボールから対策を実践し、海田を2回でノックアウトした。“地の利”を生かした圧勝劇だった。【鎌田真一郎】



