<ウエスタン・リーグ:阪神8-6広島>◇17日◇鳴尾浜

 阪神ブルックス・コンラッド内野手(33)が今日18日に1軍に再合流することが分かった。ウエスタン・リーグ広島戦に3番三塁で先発出場。4回の2ランを含む4打数2安打2打点と活躍しDH要員候補で1軍昇格のチャンスをつかんだ。

 本来なら18日は和歌山・上富田でのウエスタン・リーグ広島戦に出場予定だった。鳴尾浜の試合後、移動のバスに乗り込んでいると「1軍合流」の朗報が舞い込んだ。急きょバスから飛び降り栗山通訳とガッチリと握手、ハグをした。笑顔で鳴尾浜を去っていった。

 ここまで昇格を見送られてきたのは右打席が不振だったから。「タイミングを早くするなど、ささいなこと」と修正を続けてきた。この日は3度、右打席に立ち2安打した。4回1死二塁から左翼に放った1発は会心の当たり。「いいスイングができた。しっかり捉えることができた」と納得した。

 視察していた中村勝広GM(63)も「少しキレが出てきたな。スイングスピードが速くなった」と評価。19日西武戦から交流戦でもDH制が始まる。「練習を見てから」と黒田ヘッドコーチが話すが、和田監督は右のDH要員を望んでいて、コンラッドに白羽の矢が立った。【宮崎えり子】