<阪神2-4ソフトバンク>◇17日◇甲子園
こんなブルーな金曜日は初めてだ。勝利テッパンの金曜日なら交流戦連敗も止まると信じていたけど…。開幕5連勝のランディ・メッセンジャー投手(31)が2回に先制の3点を失うと、終始、追いかける展開。8回1死満塁と最高の見せ場で4番マット・マートン外野手(31)、5番昇格した新井貴浩内野手(36)が立て続けに三振、三振…。直前に6連勝の勢いもどこへやら、交流戦に入った途端、今季初の3連敗だ。
甲子園を包むため息には、納得感が入り交じっていた。2点を追う8回2死満塁。今もっとも頼りになる主砲、5番新井が内角フォークにフルスイングできず空振りした。この男でダメなら仕方がない…。そんな雰囲気すら漂った。
新井
あれだけ真っすぐが速くて、マートンも相当打ちにくくしていた。でも、ランナー満塁で全球フォークというのは頭になかった。あの状態で全球フォークというのは、自信があるんだろうね。悔しい。
育成選手から昨季支配下登録された20歳の千賀が8回のマウンド上に立ちはだかった。この日も最速154キロを誇った右腕との初対戦。1死から2四球と1安打で満塁とした。4番マートンは2球連続でボール球の外角スライダーを振らされ、最後はフォークを空振り三振。5番新井も5球連続フォークで空振り三振に倒れ、万事休すだ。
マートン
残念だけど今回はやられた。満塁で間違いなくストライクを取ってくると意識したんだけど、結果ボールを振らされた。
6連勝で突入した交流戦も、昨季8月に8連敗して以来、今季初の3連敗。今季無敗だった金曜日の「花金」神話も7連勝で途切れた。ここまで金曜日は1試合平均7・71得点を奪ってきた打線が、2点どまり。和田監督は「簡単にはいかないけど、なんとかしてほしかった」と悔しさをにじませた。
確かに粘りはあった。2回に3点ビハインドを背負ってから、3回に大和が反撃の適時打を決めた。新井良と入れ替え、25試合ぶりにクリーンアップに復帰させた5番新井は6回2死一、二塁で右前に適時打。マルチ安打で、連続安打を13試合に伸ばしている。5回以降の5イニング中、3イニングは得点圏まで走者を進めた。
鳥谷
打つのが一番だけど、こういう形で粘っていけば次につながると思う。あと1本というところまでは何回も行っていたから。
1安打1四球で好機を演出したキャプテンの言葉がすべてだ。「同じ状況になったら、なんとか打ちたい」。4番マートンも雪辱に燃えた。白星を忘れた交流戦。猛虎の意地を結集してパの猛者たちに立ち向かう。【佐井陽介】



