<巨人0-5ソフトバンク>◇28日◇東京ドーム

 試合終了まで見届けた巨人渡辺球団会長は激怒した。「負けるんじゃないか、巨人は。オレはもう87だし、先がない。でも巨人の先は永久でないといかん。だけど、今日の試合はなってない。打てねえよ。全然」。最後は声がひっくり返った。わずか4安打では無理もなかった。

 やられたのはまたしても左腕だった。今季、先発左腕に対して9勝10敗1分け。この日もソフトバンク帆足の緩い球をとらえきれない。安打を放ったのは坂本だけ。打線は分断され、今季4度目の無得点だ。

 昨年との一番の違いは阿部の左投手との対戦打率にある。ここまで1割8分8厘。相手投手はボール球で誘う投球をしてきている。その証拠に四球は多く、出塁率では4割1分2厘と数字が跳ね上がる。だが、難しいボール気味の球に手を出すケースも多くなり、阿部は苦しんでいる。

 原監督は「もう少し、大胆に作戦をとった方がいいかもしれない。少し選手を迷わせている。私も反省するところ。迷わすくらいなら、指示しない方がいい。もう1度洗い直す必要がある」と猛省した。選手、スコアラー、コーチが一体となって「左腕アレルギー」からの脱却を目指す。【竹内智信】