三度目の正直だ。広島丸佳浩外野手(24)が28日、オールスター初出場へ意欲を見せた。この日「マツダオールスターゲーム2013」のファン投票がスタート。打率3割3厘でリーグ10傑に名を連ね、盗塁数は断トツの16個と出場資格は十分だ。ブレークした11年は、ファン投票5位で惜しくも出場を逃したが、初の晴れ舞台が現実味を帯びてきた。

 胸を張れる成績だ。丸がノミネートされて3度目のファン投票で、ついに「本戦出場」の現実味を帯びてきた。打率3割3厘は、セ・リーグ外野部門にノミネートされている中で、阪神マートンに次ぐ2位。盗塁数16個は2位の中日大島に5個差の断トツの数字だ。

 「出られる機会があればすごいこと。(ファン投票で選ばれたら)それは、うれしいです」

 初めて投票用紙にノミネートされたのは、ブレークした11年。レギュラーに定着した前半戦で、打率2割6分1厘、4本塁打、24打点の活躍を見せた。将来性豊かな新星はファン投票外野部門で17万7888票を集め、全体の5位にランクイン。チームではエース前田健の約13万票を抑えトップ得票だった。

 未知の舞台に、イメージが湧かないのも事実だ。「自分の中では、ゼロに近いぐらい、意識はしたことないです。(球宴期間は)休みだと思っていました。プロになったので、可能性はゼロではないとは思うんですけど」と本音も漏れる。

 だが、将来的にチームの顔になる若鯉に、8度のオールスター出場経験がある野村監督は球宴に出場する意義を説いた。「選ばれて、すごいメンバーの中に自分がいる喜びを感じて、自信にする人はしていく」。スターと肩を並べることで、プレーのスケールもアップするという。出てみなければ、分からない感覚だ。

 「(自信は)5年続けば。一発屋で出ても、何とも言えないと思う」

 一流の定義に、自ら高いハードルを課した。この夏、その第1歩を踏み出す。【鎌田真一郎】