<ロッテ4-3巨人>◇5月31日◇QVCマリン

 またしても初回に失点した。巨人デニス・ホールトン投手(33)は不用意に投げた初球、ど真ん中へのカーブを井口に打たれた。2ラン。いきなりのビハインド。これで今季は先発した9試合中、6試合で初回に失点する同じ失敗の繰り返し。原監督も「もう少し、役割としては、安定した形でスタートしてほしい」と苦言を呈した。

 ここに来て、先発投手が結果を残せていない。5月17日の西武戦(東京ドーム)でホールトンが勝って以来、先発投手についた勝ち星はない。29日のソフトバンク戦では沢村が大乱調。配置転換を考えるなど、ローテーションの再編が課題となってきた。この日は、中継ぎだった笠原に先発調整をさせるため、香月を1軍登録。打者に使っていた枠を投手にあてかえる緊急措置だった。そんな状況だからこそ、ホールトンの持病のような初回失点は、チームにこたえた。

 攻撃面でも課題が明確になりつつある。この試合の前まで、1番打者の出塁率は2割7分2厘。長野、矢野、脇谷、橋本が務め、数字を伸ばせないできた。ここ2試合は3番で好調だった坂本が1番を任せられたが、8打数無安打1四球。だれが務めても状況を変えられない。指揮官は「スコアブックを見ればそうですね。ただ全員で戦っているわけだから、全員でなんとかしたい」と、周囲でカバーしていく考えを示した。

 歯がゆいのは、先発投手のふがいないのも1番打者が出塁できないのも、取って代わるような選手が現れない限り、どうしようもないところにある。打線を支えてきたロペスの打棒にもかげりが見え、この日は途中交代。気がつけば5月は11勝11敗1分け。貯金をつくれなかった。終盤の代打攻勢で見せたしぶとさや、リリーフ陣の粘り。その辺に収穫を見いだしながら、先発と1番にはまるピースを探すしかない。【竹内智信】