<日本ハム4-5中日>◇5月31日◇札幌ドーム
日本ハムが痛い逆転負けを喫した。初回2死二塁から、4番・中田翔内野手(24)の左前適時打で先制したが、2度のリードも守れず接戦の末、7回に3番手矢貫が勝ち越しを許し敗れた。これで中日には昨季から引き分けを挟んで5連敗となった。
敗戦の責任を、感じていた。中田は試合後、何度も何度も自分自身のプレーに“ダメ出し”を繰り返した。「話しにならない。情けないし、悔しい。1点勝負の場面で、あんな返球は必要ない。こんなことをしていたら、ここぞという時の失敗で泣いてしまう。一から考え方を変えないと」と、思いを一気に吐き出した。
左翼守備で見せた、2度のバックホーム。どうしても、気持ちが晴れなかった。まずは、2回だ。1死一、二塁で、中日藤井の詰まり気味の左前打に猛スピードで突っ込み、体勢を崩した。無我夢中で本塁へ返球したが、勢い余って転倒。昨季リーグ補殺王の返球は、わずかな差で間に合わず。大塚外野守備走塁コーチは「前進守備でなく定位置だったので仕方がない。よく投げたし、クロスプレーにしたのだから、すごい」とたたえたが、がっくりとグラウンドについたままの中田の両膝が、落胆の大きさを表していた。
7回1死満塁では、左飛を捕球後、ツーバウンドのバックホームで併殺に。失点を最小限に食い止めるビッグプレーとなったが、本人は納得していない。「レベルの低い返球。(捕手の)大野さんがうまくカバーしてくれたからこそのバックホーム」とため息交じりに振り返った。
打撃では1回に先制打を放つも、2打席目以降は4打席連続の凡退。9回は最後の打者となり「(西川)遥輝が出塁してくれたから、何とかしたかった」と唇をかんだ。1点の重み、そして1プレーの重みを攻守で味わった1日に、最後まで笑顔はなかった。【中島宙恵】



