<オリックス4-3阪神>◇5月31日◇京セラドーム大阪

 3連敗の巨人にまたおつきあい…。しかも、オリックス井川に復活の今季初勝利を許してしまうとは、阪神も人がいい。昨オフ、左肘手術して出遅れていた虎の元エースの今季初登板で、6回途中まで6安打3点と攻略し損ねた。オリックスには3連敗。首位巨人がこけたのに、1・5ゲーム差から詰められない。あぁ~、もったいなっ!

 屈辱の1敗だ。阪神が「関西ダービー」で、また負けた。05~06年にかけて9連勝したこともあるオリックスに、これで昨季から4連敗。敵地なのに京セラドーム大阪の半分以上を占めた虎党も、ため息の連続だった。「明日勝つしかない」。そう聞かれた和田豊監督(50)は「そういうことやね」と語気を強めながら、去っていった。

 マウンドには虎の元エースがいた。相手先発は阪神で86勝を挙げて、03年と05年の優勝に貢献した左腕井川だった。指揮官が「以前ほどスピードはないけど、投球術というか、遅い球をうまく使いながらね」と嘆くように、7年前の残像が邪魔だった。直球はほとんど140キロに届かないものの、テンポよく低めを突いてきた。飛球を重ね、1死一塁だった2回と4回はチェンジアップを引っ掛けて併殺。猛虎打線を預かる名伯楽も、さすがにお手上げだった。

 水谷チーフ打撃コーチ

 (井川は)コントロールは前はなかった。幅広く投げられたな。2つのゲッツーあったやろ。2つともチェンジアップや。あれに手を出したらダメやな。

 今季2度目の3連敗で5月を締めた。高山の「虎1号」に白星で花を添えられず、勝ち頭のメッセンジャーも停滞。福留の長期離脱や守護神久保の2軍落ちなど暗い話題が続く。ただ、ここでへこたれていては交流戦で失速した昨年の二の舞。日本一への道が険しいのは、十分に承知の上だ。

 切り込み隊長の西岡は言った。「シーズンは長い。こういう時にバタバタしたら悪い方に進んでしまう。こういう時こそ慌てず、しっかり構える」。幸運か、もったいないのか、首位巨人も仲良く3連敗した。ゲーム差は1・5のまま。貯金も、まだ7ある。月は変わった。さあ、仕切り直しだ。【近間康隆】