<中日0-1巨人>◇28日◇ナゴヤドーム

 ルーキー右腕菅野智之投手(23)が、原点回帰で巨人に今季最多貯金21をもたらした。味方にも、自身にとっても心地よいリズムが流れた。5回無死一塁。2球目にブレーキの利いたカーブで平田の虚を突いた。遊-二-一と転送される併殺打。3イニング連続となる併殺打で中日打線を意気消沈させた。「(3回のバント失敗での)ゲッツーは狙っていないが、あとは思い通りですね」と思惑通りの投球を振り返った。

 16日の阪神戦ではプロ最短の4回でKOされた。だが揺らがない。ポリシーがあるからだ。

 菅野

 少し勝てないからといって、やることは変わらない。小手先の修正で結果を出せるほど甘い世界ではないと思うし、それは根本的な解決にならない。修正は時間のある時、オフなどを利用して行うものだと思う。自分は困った時は原点に立ち返る。積み重ねてきたことの確認をしっかり行うことが大事だと思う。

 だから原点のリズムを重視した。メトロノームのように一定のテンポを刻んだ。走者のいない時の投球間は、ほぼ6~8秒に収めた。打者に考える間を与えない。「低めに攻めてゴロを打たせようと思った。味方へのリズムも生まれる」。1戦目が8四球、2戦目が6四球と、ともに3時間半を超える試合を展開していた。だがリーグ奪三振王は三振を2個に抑える代わりに打たせる投球で21個のアウト中9個の内野ゴロを築く。好リズムが無失点リレーに導いた。

 8回2死満塁で打席に入るも途中で代打を送られた。ルーキーの「1-0完封」なら球団では95年河原以来、18年ぶりの快挙だったが、勲章はお預けとなった。「1つだけ言えることは、毎回、最後まで投げるつもりでいる。でもチームの方針なので仕方がない」。投手としての気骨を示しつつ、勝利優先を理解している。チームトップの9勝目を挙げた右腕の勝ち星はさらに伸びていくはずだ。【広重竜太郎】

 ▼菅野、山口、西村のリレーで1点を守り、巨人は中日に3連勝。ナゴヤドームで3連戦3連勝は09年8月以来だ。今季の1-0完封勝利は、すべて継投で4度目。巨人の1-0完封勝利は40年の8度が最多だが、「1-0完封リレー」を4度は57年に並び最多となった。菅野は初登板のナゴヤドームで7回無失点。菅野の成績をドームと屋外で分けて出すと球

 場

 勝-敗

 防御率ドーム

 6-0

 1・83屋

 外

 3-2

 3・78

 ドームは東京、ヤフオク、ナゴヤと3球場で投げ6勝0敗、防御率も1点台と好投している。