伝説の阪神OBが和田虎にエールを送った。日本一に輝いた85年に“バックスクリーン3連発”を放ったランディ・バース氏(59)掛布雅之氏(58)岡田彰布氏(55)が、サントリードリームマッチ2013で東京ドームに集結。4年ぶりに旧交を温めつつ、古巣へ今後の戦い方を伝授した。

 貫禄がついたおなかをさすり合いながら、3人の意見が一致した。「8月に東京ドームで2回ある巨人戦が優勝へのカギになる」。8月2~4日、27~29日と首位巨人と戦う6戦がヤマ場になると指摘した。

 バース氏は「25日間のロードは大変だった」と現役時代に経験した“死のロード”を懐かしみながら「今年は、ホームランバッターがそろっていた85年とは違う。コツコツと点を重ねて、連戦はタフだが、いいスタートが切れれば」と期待した。

 掛布氏は、投手力の違いを指摘した。「今年は先発の防御率がいい。8月は頑張りどころ。巨人との6戦を4勝2敗でいければ」。

 岡田氏は「負け越すと(ペナントが)終わってしまう。正念場になる」と危機感を募らせた。85年には遠征中に選手会長として「飲み会みたいなものだけど」と決起集会を開いた経験があり、雰囲気づくりの重要性も説いた。【斎藤直樹】