<ロッテ6-1日本ハム>◇7月31日◇QVCマリン

 助っ人左腕にとっては、ほろ苦いデビュー戦となった。日本ハムの新外国人ジャスティン・トーマス投手(29)が、来日初先発。3回に3連続長短打などで3点を先制され、5回途中4失点で降板と初白星はならなかった。打線も9回に1点を返すのがやっとで、首位楽天とのゲーム差は11に開いた。

 電光掲示板には、0-4の表示。トーマスはじっと見つめ、無念さを振り払うようにベンチへと歩を進めた。前夜まで興奮しきりで臨んだ来日初先発のマウンドも4回2/3、4失点で黒星。「緊張じゃないけど、日本のファンが見ているし、ドキドキした」。異国で初めて感じる高揚感が、妨げとなった。3回に2死から3失点し、5回も2死から追加点。KOされた。「2死から失点している。そこからもっと集中力を高めていきたい」と次回へつながる課題は見いだせた。

 念願の日本球界入りへ、努力を積んできた。アスレチック傘下3A時代のチームメートで元西武の中島から、日本野球事情を根掘り葉掘りリサーチ。オフには英会話教材を使って、日本語を必死に覚えた。入団後も「日本に長くいたいんだ。そのためにもファンに喜ばれたい」。ツイッターにファンから日本語のメッセージが届くと、積極的に通訳に翻訳を頼みコミュニケーションを図った。すべては日本で活躍するため-。小さなことでも、出来ることは取り組んできた。

 リベンジ登板に向けて、収穫もあった。3失点後の4回。来日初奪三振を含む3者凡退に抑え、嫌なムードは最低限断ち切った。「次回は4回みたいなピッチングをしたい」と、お手本になる投球内容。栗山監督は「(戦力としての)可能性はある。もう少しうちが点を取っていれば良かったのかな」と、先発ローテ入りに及第点を与えた。来日初白星へ、191センチ左腕がまた努力を重ねてマウンドに立つ。【田中彩友美】