<広島3-4阪神>◇14日◇どらドラパーク米子

 阪神マット・マートン外野手(32)が、お目覚めの一撃を見舞った。同点の4回1死。小野の初球を強振すると米子の夜空に豪快な弾道を描く。左翼上空へ。黄色く染まった虎党も見上げたまま、通り過ぎていき、そのまま場外に飛び出た。7号ソロアーチで勝ち越しに成功した。

 「ラッキーだったね。自分の打席で、しっくり来ていなかった。うまくいっていなかったけど1発が出て良かった。久しぶりの本塁打で勝ち越せて良かった」

 胸をなでおろすのも無理はない。4月12日巨人戦以来、約1カ月ぶりのアーチだった。和田豊監督(51)も「1本出ると思い出してくる。この2戦は体調が本来じゃないなかでね」と評価した。4月は爆発的に打ちまくり月間29打点の荒稼ぎ。急停止から14試合ぶり、5月の初打点をマークした。

 長丁場を乗り切るためにメリハリをつける。いまは「メジャー流」の調整に取り組む。通常は、打撃練習の1サイクルに1人でじっくり打つが、5月上旬から、ゴメスと交互に打つスタイルを貫く。関川打撃コーチは「アメリカンスタイルだよ。向こうで、そういうふうにやってきた」と説明。GM砲は、米球界で主流の入れ替わり打つ練習法を採用。6、7球の少ない球数を集中して打てる利点があり、好球必打に結びつく。

 体調不良で11日の巨人戦を欠場したが、復調気配を示した。2010年に延長戦で満塁弾を放った米子での好相性は生きていた。山陰地方でポイントゲッターが息を吹き返し、5月戦線の旗振り役になる。【酒井俊作】