<阪神4-0DeNA>◇17日◇甲子園
阪神鶴岡一成捕手(36)が珍しい2打席連続押し出し打点で勝利に貢献した。4回、1点を先制してなお1死満塁。DeNAモスコーソの初球は脇腹を直撃した。あまりの痛さに大声をあげると、マウンドをにらみつけた。ただ、この押し出し死球で、チームにとっては大きな追加点。一塁上では鶴岡も一転して、笑みをつくった。
5回にも2死満塁で打席に立つと、今度は持ち前の粘りを発揮。高めの球を見極めてフルカウントにすると、最後も高めへの変化球にバットが止まった。試合を決定づける4点目は「選球眼」で稼ぎ出した。
「最高の打点です」
ベテラン捕手はバット以外で記録した2打点をかみしめた。和田監督も8番打者の見極めに最大級の賛辞を送った。
「今日はそれが大きいんだよ。ボール球をしっかり見極めできたというのがね。あれを見ている選手たちも、1球の大切さを再認識してくれればいい」
守っても、先発メッセンジャーを甲子園での3試合連続完封へと導いた。右翼方向への打球が伸びない浜風を味方につけ左打者の内角をどんどん攻めた。ムダ球を使わず、テンポのよいリードで古巣DeNA打線をねじ伏せた。メッセンジャーの完封3試合はすべて鶴岡が受けたもの。お立ち台には上がらなかったが、それがベテランの渋さを際立たせる。“縁の下の力持ち”が苦戦の続く5月戦線を支えている。【鈴木忠平】



