<オリックス12-2阪神>◇20日◇京セラドーム大阪

 虎が最悪の交流戦開幕だ。「2014

 日本生命セ・パ交流戦」がスタート。関西ダービーとなったオリックスとの開幕戦を託された阪神藤浪晋太郎投手(20)が、まさかの自己最短2回KO。四球、失策が絡んでの6失点も自己ワースト。チームは3年連続黒星発進となったが、交流戦初戦で2桁失点するのは10年目で初。今日から仕切り直しや!

 マウンド上で藤浪はがっくり膝に手をついた。2回を三振で締めても、走ってベンチに戻る気力はない。プロ最短の2回、ワーストタイの6失点でマウンドを去った。わずか2イニングに59球を費やした。浴びた安打は3本だけだった。それでも失点が膨らんだのは、3四球に自らの失策が絡んだため。任された交流戦開幕投手の結果は、最悪の“自滅”だった。

 「それ(四球)に尽きると思います。自分のなかでおかしい、おかしいと思いながら修正できなかった」

 本調子には程遠かった。直球は三塁方向に大きく抜けた。変化球もひっかけた。1回、四球で先頭打者を出し、2番安達の投前バントを一塁に悪送球。負の流れを断ち切れず、1安打で3失点。2回にも先頭打者への四球から崩れ3失点。「フォームのバランス、自分のなかの感覚。試合のなかで修正しないといけなかった」とうつむいた。

 5月未勝利。白星に3試合遠ざかり、3敗目を喫して黒星先行となった(2勝)。次回登板予定の26日ロッテ戦(甲子園)が、藤浪にとって重要な意味を持つことになる可能性も出てきた。中西投手コーチは「個人の考え」としながらも「独り相撲。次は最後通告というくらいの気持ちでやってほしい」。和田監督も「自滅やね。原因を追究していかないと」と改善を強く要求した。期待が大きいからこそ、首脳陣は2軍調整もちらつかせ、厳しく突き放した。

 チームにも痛い負けだった。5月初めてだった連勝は、あっさり2試合で止まり、3年連続での交流戦黒星発進。それどころか、2番手以降も流れを止められず、虎にとっては10年目で初めての交流戦2桁失点スタート。12年には5連敗で始まり、昨年も3連敗でスタートしているだけに、嫌な雰囲気に包まれるのも無理はない。レフトスタンドのファンからは試合終盤「気合を入れろ、タイガース」のコールがむなしく響いた。

 もちろん、チーム立て直しへ、藤浪の復調は欠かせない。前回登板の広島戦では7回1失点で「自分の投球が出来ていた」と理想の形に近づきつつあった。「自分の感覚、ストライク先行でいけるように、修正していきたい」。高い修正能力もエース道を歩む20歳右腕の大きな武器。味わった屈辱を力に変え、チームに白星を運ぶしかない。【池本泰尚】