<西武4-8ヤクルト>◇23日◇西武ドーム

 今年のヤクルトはバレンティンが目立たない。1回1死一塁から、川端慎吾内野手(26)が右翼席へ6号先制2ラン。バレンティンが右中間二塁打でつないで、2死三塁から畠山和洋内野手(31)が左翼席へ7号2ランを運んだ。主砲の前後が打って主導権を握った。川端は「自分だけ取り残されないよう、みんな打つから必死です」と笑った。

 さらに4回には山田が適時二塁打。5-4と1点差に迫られた6回には8試合ぶりに出場した相川の適時打で突き放した。8回は5本の単打で2点を奪いダメ押しだ。3試合連続2ケタ安打で8点を奪い、11年から続く西武戦の連敗を9、西武ドームでの連敗も10で止めた。

 小川監督は「バレンティンが目立たないよね。若いのが打ってるし、周りが打つからね」と振り返った。バレンティンも認めている。「ホームランはいらないね。みんな打つから、雄平につなぐ気持ち。(注目度は)雄平、ハタケ(畠山)、山田、慎吾(川端)、ココね」と、自分は5番目と言うほどだ。

 超積極的打法が浸透してきた。杉村打撃コーチは、その秘密を「スコアラーが狙い球をはっきり指示してくれる。だから早いカウントから思い切って振っていける」と明かした。投手陣がケガ人続出の中、攻撃面ではチーム一丸で戦っているのだ。

 交流戦3試合目で初勝利を挙げた。小川監督は「ひとつ勝って落ち着く」と息をついた。今日24日の西武2回戦で4連敗中の岸を攻略し、本物の勢いをつけたい。【矢後洋一】