<ソフトバンク4-2阪神>◇23日◇ヤフオクドーム
メッセが、またも敵地で陥落した。3戦連続完封勝利の快挙に挑んだソフトバンク戦。阪神ランディ・メッセンジャー投手(32)が序盤は力投も、6回につかまり4失点。甲子園で4勝しながら、ロードで6戦0勝5敗の内弁慶。柱の投手が敵地で勝てなきゃ、白星も伸びない。チームは痛い逆転負けを喫し、交流戦白星先行とはいかなかった。
悲劇の打球は、バックスクリーンに突き刺さった。バットに当たった瞬間、いや、投げた瞬間にメッセンジャーは顔をしかめた。2点リードの6回、ソフトバンク打線につかまった。連打で無死一、三塁とされ、内川のゴロを三塁今成が失策。1点差とされ、なおも無死一、二塁で4番李大浩を迎えた。
3ボールからフルカウントまで持ち込んだが、ファウル2球の後。148キロ直球はど真ん中へ。完璧に打たれての逆転3ラン。大男は放物線を見送りながら、眉を下げて両手を上げた。6回6安打4失点(自責3)で無念の降板となった。
「外を狙ったけど、甘く入ってしまっただけ。あのイニングはだめなイニング。なんとか最少失点で粘りたかったんだけど」
敵地で勝てない呪縛は、また解けなかった。初回に2点の先制をプレゼントされた。150キロを超える直球とフォークのコンビネーションで3回までは無安打無失点。5回まで7奪三振。甲子園で2戦連続完封し「ホームで投げている気持ちで投げていきたい」と意気込んだ通りの快投。3戦連続完封の快挙へ、ひた走っていた、はずだった。
だが無情にも結果は逆。これで昨季からビジターで10戦連続勝ちなし。聖地で0・26を誇る防御率も、敵地では5・56まではね上がり、敵地での今季最長イニングは6回。敵地での失点も6回に入ると、なぜか増える。内弁慶ぶりに「理由は分からない。本当に分からないよ。今日はいい打者に打たれて、エラーがあって、それだけだ」と、顔をしかめるしかない。
5敗目を喫し、負けが先行。だが中西投手コーチは「メッセは責められん。今日はいい投球だった」と5回までの力投をたたえた。交流戦でも優先的にローテを回る右のエースだ。妙な呪縛は1試合でも早く解いておきたい。【池本泰尚】
▼メッセンジャーが6回に4失点し敗戦。今季全24失点中、半分弱の10点をビジター球場での6回に失っている(甲子園での1失点は4月11日巨人戦8回)。また今季ビジターでの登板6試合中5試合が6回で降板(1試合が4回で降板)と、ひとつの壁になっている。



