<阪神2-5ロッテ>◇25日◇甲子園

 こんなはずじゃなかったのに…。今季初のホーム交流戦で、虎が庭であるはずの聖地甲子園で守乱負けだ。3、7回の失点にいずれもミスが絡んで、3年ぶりのロッテ戦黒星。交流戦3カード連続で初戦を落とし、またも連勝に失敗。乗れないチーム状況を象徴するような敗戦だった。

 惨敗という表現がふさわしかった。和田豊監督(51)は渋い表情で会見場にきた。真っ先に3失策を問われると、深く息をついた。

 和田監督

 そうだな。本拠地で3つか…。

 ポイントとなったのは3回だった。1死二塁、9番江村の強いゴロが三塁へ飛んだ。一瞬、後ろに下がった新井良は懸命にグラブを出したが、打球はその下を抜けていった。痛恨の失策で一、三塁にピンチが広がると、先発岩田も踏ん張れず。1番荻野貴にタイムリーを浴び、2死満塁では4番サブローに2点打。この回3点を先制された。

 5回には上本が井口のゴロをこぼし、9回にもマートンが細谷の左前打をはじいて、二塁へ進まれた。両イニングとも失点にはつながらなかったが、ビジターであるロッテが堅い守備を披露したのに対し、乱れたのは甲子園を“庭”とする猛虎の方。7回の失点は岩田の暴投が絡んでのもの。ミスが出れば“お得意さま”相手にも苦戦は必至。ロッテ戦は11年6月8日から2分けを挟んで7連勝中だったが、それもストップしてしまった。

 新井良

 一番やってはいけないことをやってしまった。結果、それで点が入ってしまった。チームの足を引っ張ってしまった。

 試合後、新井良は猛省した。ただ、和田監督が「ミスを投手がカバーして、投手が苦しい時に野手が助けるというのが相互関係だから」と指摘したように、打線は好機であと1本が出ず、岩田も守備のミスをカバーできなかった。最後までちぐはぐなままゲームセットを迎えた。

 今季の交流戦はセ本拠地でDH制を採用。球界の新たな試みの中、初めて組んだ布陣は新井を加えた攻撃型。守乱での敗戦だけに、守備重視の布陣を組む選択肢を指揮官は問われたが、否定的だった。

 和田監督

 そればかりじゃない。その時の状況があるから。基本は(DH)新井で、後は状況を見ながら。

 交流戦開幕から3カード連続で初戦を落とした。「ずっと踏ん張りどころと言っているけど、明日も踏ん張らないと」と和田監督。この日セ上位3球団で敗戦は虎だけ。連敗だけは避けたいところだ。【鈴木忠平】