中日ドラフト1位の鈴木翔太投手(18)が今日11日、「里帰り登板」をかけて昇格テストに臨む。ウエスタン・リーグ阪神戦(ナゴヤ球場)に先発し、5イニングを投げる予定。今月17日には1軍が地元浜松で西武と対戦する。今日の結果次第で地元登板が実現するだけに、将来のエース候補が1軍切符をもぎ取れるか、注目だ。
大声援を浴びて故郷のマウンドに上がるのか、それとも、見慣れた球場でプレーする先輩たちをテレビ越しに見つめるのか。鈴木翔にとってプロ1年目の分岐点が今日11日の2軍阪神戦だ。昇格テストを目前に、10日はナゴヤ球場のブルペンで気合のこもった投球練習。「いつもと変わらず目の前の試合に集中したい」と、目を輝かせた。
6・17を常に意識してきた。1月下旬、キャンプ前の合同自主トレを視察した森ヘッドが「高校生だから慌てないけど、短いイニングでも1度上で投げた方がいいし浜松で投げさせてやる」と5カ月後の登板を約束。球界一早い“予告登板”は最高のモチベーションだった。
浜松球場はまさに原点だ。高校時代に何度も試合をし、喜びと悔しさを味わった思い出の地。昨年8月には憧れの視線で中日-ヤクルト戦を観戦した。「プロ野球のユニホームを着て、この球場で投げたい。そう思って見ていた」。わずか1年足らずで夢実現の1歩手前まで来た。
昇格となれば、波に乗りきれないチームの起爆剤になるかもしれない。9日日本ハム戦ではビハインドの場面で守護神岩瀬投入も実らず。交流戦首位から一気に5位に転落した。一時は勝率5割に復帰したが、貯金が作れそうで作れない停滞ムードが漂う。交流戦が終われば、さらに先発投手の頭数が必要。そこに滑り込む余地はある。
1つ年上の左腕浜田が5月から先発ローテに組み込まれ、すでに3勝を挙げている。チームの将来を担う左右のエース候補が早くもローテーション入りする。これほど夢のあるシナリオはない。目前にある帰郷マウンドを、何が何でも実現させたい。【桝井聡】
◆鈴木翔太(すずき・しょうた)1995年(平7)6月16日、静岡・浜松市生まれ。小1から野球を始め、5年から投手。北浜東部中時代は浜松シニアでプレー。聖隷クリストファーでは2年夏4強。最後の夏8強。甲子園出場経験はなし。13年ドラフト1位で入団。183センチ、74キロ。右投げ右打ち。血液型O。今季は2軍戦8試合に登板し、0勝3敗。16イニングを投げて12失点(自責9)、防御率5・06。



