<ソフトバンク1-5DeNA>◇15日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンクの育成出身2年目左腕、飯田優也投手(23)のプロ初先発は黒星に終わった。落とし穴は、サッカーで言えばハーフタイムに当たる時間か。5回まで快調に飛ばし、4安打無失点。5回は3者連続三振で切り上げた。だが、グラウンド整備の数分が微妙に飯田のリズムを狂わせた。

 「先頭を出してはいけない。グリエルには長打を気をつけたい」-。通常のイニング間よりも時間があるため意識し過ぎてしまい、石川、グリエルに連続四球。交代を告げられた。代わった森福が、バルディリスに決勝打となる逆転2点二塁打を浴び、飯田は敗戦投手となった。

 球団では初となる育成ドラフト出身初先発初勝利も見えてきたところでの降板。飯田は「僕がちゃんと投げないと、森福さんにも申し訳ない。(1軍は)目に見えないところが重要になる。1-0で勝たないと」と自らを責めた。ただ、強気の投球で試合をつくった。最速143キロの直球を軸に内角を突き、チェンジアップ、カーブも持つが変化球はほぼスライダーで押し切った。

 秋山監督も「投げっぷりがよかったよ。細川もしっかりリードしていた。6回は慎重になったのかヘバリなのか分からないが…」と褒めた。次回、中5日での21日巨人戦先発の可能性を残した。

 前半は1-0で折り返し、後半に入ったところで逆転を許す-。選手交代も勝利に結びつかず、まるで、この日のザックジャパンのような試合進行だったが、シーズンは長丁場。残り4戦で首位巨人と2差の交流戦で連覇は厳しいが、勝負の夏場を前に、楽しみな左腕が台頭してきた。【石橋隆雄】

 ◆飯田優也(いいだ・ゆうや)1990年(平2)11月27日、神戸市生まれ。神戸弘陵から東農大北海道へ進学。12年育成3巡目でソフトバンクに入団。昨年まで育成選手だった兄一弥2軍ブルペン担当と兄弟バッテリーが話題となった。今季2軍での7勝0敗が認められ5月11日に支配下登録された。背番号は「131」から「42」に。年俸600万円(金額は推定)。186センチ、88キロ。左投げ左打ち。