<巨人1-3ソフトバンク>◇21日◇東京ドーム
ソフトバンクが交流戦連覇へ逆王手をかけた。4回に李大浩内野手(32)が自身のバースデーを祝う11号ソロで先制し、代打から3戦連続の先発へ昇格した吉村も適時打で続いた。セ・リーグ防御率NO・1の巨人菅野を攻略し、チームは3連勝と勢いたっぷり。今日22日、巨人に勝つか引き分けで優勝が決まる。
試合前まで防御率1・59。巨人菅野の堅い錠前を李大浩がこじ開けた。先頭打者の4回。カウント2-2。体を開いてシュートに上からパワーをぶつけた。「正直、菅野投手は完璧すぎて狙って打てるのは1球もなかった。4タコでも3タコでもいいという気持ちだった」。ただ、口と腹は違う。球種を決めていたかのような強引な引っ張りだった。勝負勘を発揮した32歳の誕生日アーチだった。
「一番いい時期に交流戦が始まるから」。例年この時期に調子を上げ、これで交流戦の打率は2位に浮上し打点、安打はトップ。雨天中止があり16日から3日間の空き日で腰の張りが和らいだのもプラスに働いた。韓国ロッテとオリックスで無縁だった優勝に近づいた。
吉村は4回1死二塁から中前適時打で李大浩の先制ソロに続いた。「いい追加点になりました」。内川と入れ替わり、交流戦序盤に今季1軍初昇格。代打で9打数5安打6打点、1本塁打と結果を出し、DH制のあるここ3試合は先発をつかんだ。抜てき理由を秋山監督は「最近の打撃の状態。結果を出している」と語る。補強で厳しくなった競争を勝ち抜いた駒だからタフな仕事ができ、チームはまた底上げされていく。
今年の交流戦はウルフと寺原が手術で不在、摂津も右肩筋疲労で一時離脱した。不動の3番内川も肉離れで途中離脱した。それでもその時点のベスト布陣を敷き、交流戦23試合で15度の2桁安打と打線に陰りはない。
勝つか引き分けで2年連続5度目の優勝。目標はあくまでも日本一だから、秋山監督は「交流戦の最後で優勝がかかっているので良かった。せっかくなのでハイ…」と控えめだ。リーグ戦でも首位オリックスに0・5差に接近。実はこちらの事実が大きいのである。【押谷謙爾】
▼ソフトバンクが3連勝で交流戦の首位に立った。交流戦の優勝はソフトバンクと巨人に絞られ、今日の巨人-ソフトバンク戦で勝ったチームが優勝。引き分けならばソフトバンクの優勝となる。過去、チーム最終戦で交流戦優勝を決めたのは08年ソフトバンクと10年オリックス。08年は日本ハム、巨人、ソフトバンク、阪神が1試合を残して14勝9敗で並び、最終戦で日本ハムと阪神、ソフトバンクと巨人が対戦。結果はソフトバンクと阪神が勝ったが、同率で並んだ場合は前年の交流戦上位が優勝のルールでソフトバンクがVを決めた。お互い最終戦となる直接対決で、単純に勝ったチームが優勝のケースは今回が初めてだ。



