<ソフトバンク7-2日本ハム>◇8日◇ヤフオクドーム

 少しのスキも見逃さない。首位ソフトバンクが14安打7得点で今季3度目の6連勝。今季100試合目で両リーグ一番乗りの60勝に到達した。

 呼び水となったのは2回の明石健志内野手(28)の好走塁だった。2死から二塁内野安打で出塁。続く細川の5球目はエンドラン。左翼線への当たりがフェンス際を転々とした。両足を痛めている左翼手中田がクッションボールを捕ると同時に、明石は三塁を蹴って本塁生還した。右太もも裏を痛めている細川は「チャンスで打てたことが一番うれしい。健志(明石)がよく走ってくれた」と感謝した。相手守備のスキを逃さない走塁。まるで87年日本シリーズで西武辻が見せた伝説の好走塁を連想させた。

 福島・郡山に始まり、山形、札幌、西武ドーム、大宮と3カード続いた遠征から本拠地に戻った。移動前の朝の羽田空港。秋山監督は、サッカーJ1鳥栖の尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督の解任劇にも触れた。「新聞で見たよ。契約の世界だからな。何でもあるんじゃない。我々も契約だからな」。プロは結果がすべて。だから一瞬も手を抜いてはいけないと言いたげだった。

 3回には1死一、三塁から李大浩が2戦連続となる決勝打。「上位打線がつくったチャンスだったので、何とかして打ちたかった。いいタイムリーになった」。5回は長谷川が、34試合ぶりとなる6号2ランでとどめを刺した。今季9度目の先発全員安打。雨天中止だった2位オリックスと今季最大3・5差に広げた。【大池和幸】

 ◆西武辻の好走塁VTR

 87年の西武-巨人の日本シリーズ第6戦で、西武辻が日本一を決定づける抜け目ない走塁を見せた。2-1と西武1点リードで迎えた8回裏、辻は2死から左前打で出塁すると秋山の中前打で一塁から一気に生還。巨人中堅手クロマティの送球を見抜いた伊原三塁コーチの好判断も光った。3点目を奪った西武が3-1で勝ち、4勝2敗でシリーズを制した。