<日本ハム10-2ソフトバンク>◇9日◇東京ドーム

 ソフトバンクはチームトップ10勝のジェイソン・スタンリッジ投手(35)で逆転負けした。2点先制の援護をもらうも、4回に日本ハム中田にソロ、6回は中島に同点三塁打、陽岱鋼に2ラン。開幕から唯一先発ローテーションを守る男が、8回途中を投げ来日ワーストの7失点で6敗目。2位オリックスも敗れ、4ゲーム差は変わらなかったが、もどかしい足踏みだ。

 スタンリッジは逆転負けの責任を受けとめた。「一番いけなかったのは中島の三塁打。違う球を投げておけばと今になって思う」。191センチの大男は逃げ隠れせず口を開いた。悔しさで歯の根に力が入り、わずかに頬が震えた。

 内川から先制2ランの援護をもらう理想的な展開に「過去何試合よりも調子は良かった。思うところに投げられた」と序盤からペースに乗った。4回に中田にソロを被弾し、迎えた6回だ。秋山監督は「先頭の四球が痛いよ」。実際は市川に中前打を打たれ、犠打で1死二塁。ここで中島にチェンジアップを合わせられた。二塁明石のジャンプも届かず、右中間を割られる同点の適時三塁打。「ああいうタイプの打者なので他の球を投げておけば…」。右腕は2度悔やんだ。

 直後に陽岱鋼に勝ち越し2ランを左翼上段まで飛ばされた。チーム最多の11被弾に「ホームランはきっちり打たれた。仕方ない」とうつむいた。先制や同点、勝ち越しなど肩書き付き被弾は6本に及び、被弾8試合は0勝5敗だ。

 逆転以降も投げ続け、8回は陽岱鋼のポテン安打など3連打を食らって降板。終わってみれば来日ワーストに並ぶ10安打でワーストの7失点。それでも開幕から登録抹消がなくローテーションを守ってきたのはスタンリッジ1人だけ。23試合マウンドに立ち続けた働きは消えない。「常に思ったとおりにはいかないさ」。10勝で中田と並ぶチームの勝ち頭が4戦連続で勝ち星と疎遠になり、苦しい道中でまたも歯ぎしりした。

 マジック点灯を目前にしての連敗。オリックスも敗れ、4ゲーム差のままなのがせめてもの救いだった。【押谷謙爾】