<日本ハム6-4ソフトバンク>◇28日◇札幌ドーム
ヘロヘロでもVに前進!?
首位ソフトバンクがミス連発で今季初の5連敗を喫した。ここ10試合は1勝9敗という大失速。救いは2位オリックスが敗れたこと。オリックスが今日29日からの楽天戦に2連敗すれば、残り1試合のソフトバンクは10月2日の直接対決を待たずに、最短30日に3年ぶりのリーグ優勝が決まる。5連敗中に優勝が決まればプロ野球史上初の珍事だ。
スタンリッジよ、お前もか…。カエサルのような叫びが、秋山幸二監督(52)の脳裏にも浮かんだかもしれない。チーム勝ち頭が2回に5失点。しかも指揮官が最も嫌う四球が失点に絡む自滅だった。「ずーっと先発が試合を作れていない。フォアボール、フォアボール、ワイルドピッチだもんな」。あきれ顔も仕方ない。
無死満塁から連続三振を奪ったものの、西川と中島にまさかの連続四球。今季なかった押し出しで2点を先制された。25日に五十嵐が4押し出し四球、26日には中田も押し出し四球を与えていた。前日27日には秋山監督が「強い気持ちで」とカツを飛ばし、バッテリーミーティングでは加藤投手コーチも「残り2試合とにかく攻めていこう」と投げかけた。それでも3戦連続押し出し四球。信じられない光景だった。
さらに乱れは続く。暴投で3点目。そして陽岱鋼に右前に落とされ、2点を追加された。今季は4点差の逆転勝利が最大得点差。はやデッドラインを越えてしまった。「2者連続の押し出し四球は今までの野球人生でもあったかどうか。最悪な状況で出てしまった」と肩を落とした。
攻撃も2回、ミスから先制機をつぶした。2死一塁からカニザレスが左翼フェンス直撃の二塁打も、中継プレーが乱れる間に二塁をオーバーラン。一塁走者の李大浩が止まっていた三塁を飛び出し、挟殺プレーでアウトとなった。20日西武戦でも見られた“ところてん式”の走塁死。6回には2番手森福が投球動作の途中でバランスを崩し、あわやボークの珍投球。失点には絡まなかったが、ちぐはぐさが散見された。
プレッシャーに押しつぶされた魔の9月は、8勝14敗1分けでフィニッシュ。泣いても笑っても、残りは10月2日のオリックスとの直接対決のみだ。明日30日に優勝が決まる可能性はあるが、せめて勝って終わりたい。【大池和幸】
▼ソフトバンクとオリックスがともに敗戦。16~18日の直接対決3連戦後、ソフトバンクとオリックスの両方が試合を行ったのは8度あるが、そのうち5度は両チームがそろって黒星と、優勝争いをしている2チームが苦戦している。オリックスが29、30日楽天戦に連敗すると、30日にソフトバンクの優勝が決定する。この場合、ソフトバンクはマジックが1度も出ず、23日楽天戦から5連敗のままV。マジックが出ないで優勝は92年ヤクルト以来になるが、5連敗中に優勝が決まればプロ野球史上初の珍事だ。



