<フェニックス・リーグ:阪神4-3DeNA>◇7日◇生目第2

 甲子園CSであるぞスタメン西岡!!

 右肘痛でレギュラーを外れていた阪神西岡剛内野手(30)が、主力が調整出場したみやざきフェニックス・リーグでスタメン復帰した。3番三塁で先発し3打数無安打。守備機会もなかったが、元気な姿を披露した。11日から甲子園で広島と対戦するCSでも三塁での先発出場が濃厚で、ファーストステージ突破に追い風や!

 完熟のマンゴーでも甘酸っぱい日向夏でもない。和田阪神が南国宮崎でもぎとった果実は「三塁スタメン西岡」だった。3日後に迫るCSに向けて、何よりの収穫だろう。強い日差しを浴びた背番号7が三塁の定位置についた。安打はない。守備機会もない。それでも、グラウンドに立つ姿には独特の存在感がある。

 CSでのスタメン起用について問われた和田監督は間髪入れずに、キッパリと言い切る。「もちろんね。可能性としてね。シートノックを見ても十分いけるくらいになっている。打球が飛んで欲しかったけどね」。黒田ヘッドコーチも「ちょっと守らせておこうと思ったんや。(先発構想に)もちろん、そらそうやろ」と話す。11日に開幕するCSファーストステージ広島戦で、西岡が三塁で先発出場することが濃厚になった。初の突破に向け、最大級の朗報だろう。

 チームにとって、悩み深い懸案だった。新井良と今成が相次いで故障離脱してから、シーズン終盤は三塁のスタメンを固定できなかった。本調子ではない新井、試合終盤のユーティリティー要員で温存したい坂を併用したが、決め手に欠いた。新井良も今成もまだ本調子ではなく、宙に浮いたまま、本番直前を迎えていた。宮崎で西岡が電撃的にスタメン復帰。今後もフル出場できる状態に整える必要はあるが、三塁レギュラーは決定的な状況だ。

 9月11日に1軍再昇格したが、右肘の状態が思わしくなく代打に専念した。CSも変わらず、切り札としてスタンバイするかと思いきや、急転直下の復活だ。予兆はあった。数日前から守備練習での送球が強くなり、外野で思い切りバックホームを試みたこともあった。この日のシートノックでも矢のような送球を披露し不安は消えつつある。

 あとは実戦感覚を戻すだけ。1回1死二塁で左腕砂田の緩い変化球を引っ掛けて三ゴロ。3打席で凡退し、本来の打撃を示せなかったが、能見が制球を乱した3回はマウンドに駆け寄り、間合いを作る気遣いも見せた。5回終了時で途中交代。球場から引き揚げる際「スタメンで出ないよ、クライマックスは…。CSに出たら話します。多分、出ないけど」とけむに巻いたが、満面の笑みだ。本隊から離れ、今日8日の西武戦(南郷)も出場する。機は熟した。もっと立派な果実をつかむため、勝負勘を鋭く研ぐ。【酒井俊作】