阪神は球団史上初の5人のタイトルホルダーが誕生した。

 マット・マートン外野手(33)が首位打者、マウロ・ゴメス内野手(30)が打点王、ランディ・メッセンジャー投手(33)が最多勝と最多奪三振、呉昇桓投手(32)が最多セーブ、福原忍投手(37)が最優秀中継ぎ投手と5選手で6部門を獲得。05年の4人(下柳=最多勝、藤川=最優秀中継ぎ投手、今岡=打点王、赤星=盗塁王)を超えた。6部門獲得も85年(バース=首位打者、打点王、本塁打王、最多勝利打点、最高出塁率、中西=最優秀救援)と並び球団最多だ。

 打点王のゴメス、最多セーブの呉昇桓は、来日1年目の外国人では各部門球団初。1年目外国人の打点王はセ・リーグ5人目、最多セーブは00年中日ギャラードに次ぎプロ野球2人目だった。2冠のメッセンジャー、初首位打者のマートンと合わせ、同一チームの外国人4人が獲得したのはプロ野球初。ラミレス打点王、グライシンガー最多勝、クルーン最多セーブの08年巨人3人を超えた。

 プロ16年目の福原は満38歳シーズンで初めての戴冠。初タイトルとしては高橋直樹(西武)が83年に同じく満38歳で最優秀勝率となって以来で、セ・リーグでは最高齢となった。