阪神安藤優也投手(36)が9日、体調不良で全体練習を欠席。CSファーストステージへの出場が危ぶまれる事態になっていることが判明した。先発からリリーフまで総動員で短期決戦を勝ち抜く戦略を立てていた猛虎が思わぬピンチに見舞われた。

 広島との決戦まであと2日。甲子園で全体練習を行った和田阪神の中にベテラン右腕の姿がなかった。首脳陣は口を閉ざしたが、関係者によれば、欠席の理由は体調不良を訴えたためだという。一般的に決戦の2日前に体調を崩したとなれば、万全の状態で臨むのは難しい。首脳陣は今後、危機管理のために安藤の代役となるリリーフの準備を迫られることになりそうだ。

 安藤は今季、呉昇桓、福原とともに「必勝リレー」の7回を担って53試合に登板し、防御率3・80。勝負どころ、特に1点が重い短期決戦ではリリーフ陣の充実がそのまま勝敗に反映される。ここにきてのセットアッパー離脱は痛い。

 仮に安藤がCSファーストステージ出場が困難だった場合、代役候補は現在、みやざきフェニックス・リーグで調整しているメンバーが考えられ、岩貞、玉置らが候補となる。球団史上初のCS突破へ、不安要素ができてしまった。